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2007 年度 実績報告書

非熱プラズマ脱着循環システムによる革新的VOC完全無害化処理

研究課題

研究課題/領域番号 19710068
研究機関大阪府立大学

研究代表者

黒木 智之  大阪府立大学, 工学研究科, 助教 (00326274)

キーワードVOC / プラズマ / 脱着 / 分解 / 循環
研究概要

本技術に用いる吸着剤を決定するため,VOCの代表的な物質であるトルエン及びキシレンを吸着剤に吸着させ,吸着性能評価実験を行った。吸着剤には,2種類の疎水性ゼオライトを用い,ガス濃度,流量をパラメータとして実験を行い,本技術に最適な吸着剤の選定を行った。次に,プラズマリアクタ内に吸着剤を充てんし,一定時間トルエンまたはキシレンの吸着を行わせた後,プラズマ脱着を行った。プラズマリアクタにはバリアタイプの同軸円筒プラズマリアクタおよび沿面放電リアクタを用いた。高濃度化のみを目的とする場合には吸着時と逆方向から空気を流すのがよいが,今回は循環システムと組み合わせ吸着剤内でのプラズマ領域での分解を目的としているため,吸着時と同じ方向から空気を流し,脱着したトルエンまたはキシレンに加えて,反応生成物であるC0,C0_2及び炭化水素の濃度分析を行い,分解率と吸着剤の再生率を求めた。また,人体に有害な反応副生成物であるNOx, N_2O,オゾンの濃度分析も行った。なお,各ガス成分の濃度分析は下流にサンプリングバッグでガスをサンプリングし行った。その結果,60Hz高電圧電源,20kHz高電圧電源を用いた場合ではどちらもトルエン,キシレンは脱着されなかったがC0_2およびCOの発生量から60%のトルエン,キシレンが分解されていることがわかった。反応生成物についてはNO_Xの生成はわずかであったが,N_2O及びオゾンが数百ppm程度生成されていた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Toluene Concentration Using Honeycomb Nonthermal Plasma Desorption2007

    • 著者名/発表者名
      T.Kuroki
    • 雑誌名

      Thin Solid Films 515

      ページ: 4272-4277

    • 査読あり
  • [学会発表] 沿面放電と吸着剤を併用したトルエン排ガス処理2007

    • 著者名/発表者名
      黒木 智之
    • 学会等名
      第24回エアロゾル科学・技術研究討論会
    • 発表場所
      国立保健医療科学院
    • 年月日
      2007-08-11
  • [学会発表] 非熱プラズマと吸着剤を併用したキシレン処理2007

    • 著者名/発表者名
      黒木 智之
    • 学会等名
      第17回環境工学総合シンポジウム2007
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2007-07-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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