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2007 年度 実績報告書

新手法による変成デンプンを利用した環境順応型エコプラスチックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19710075
研究機関山形大学

研究代表者

西岡 昭博  山形大学, 地域共同研究センター, 准教授 (50343075)

キーワードレオロジー / 澱粉変性 / プラスチック / 生分解性
研究概要

.本研究の目的は(1)従来にない斬新な米デンプンの変成法を開発、 (2) (1)の手法で得た改質デンプンと汎用プラスチック材料とのコンポジット技術の開発を行うことである。本年度は、以下の2点について検討を行った。
(1) 「酒米粉の特異な物性発現機構を明確化」
酒造時の廃棄米粉である酒米粉の物性について検討を行った。具体的には、広角X線回折による結晶構造解析および水懸濁液のレオロジー特性について検討を行った。酒米粉の広角X線回折の結果、回折ピークは認められず、非結晶状態であることがわかった。このことから、酒米粉は粉砕時に澱粉の結晶が崩されていることが考えられる。レオロジー特性についても、酒粉粉は非結晶澱粉の特徴である高い膨潤性を有し、高粘度であることを明らかにした。
(2) 「プラスチック材料とのブレンドと手法の確立」
極性を有するアイオノマー樹脂に上記の酒米粉を溶融ブレンドし、その分散性と機械的物性を明らかにした。溶融ブレンドにより一般の米澱粉と比較し、酒米粉は高い分散性を示した。さらに機械的物性として、一軸引張試験を行った。非結晶性澱粉である酒米粉をブレンドした系では、一般の米粉に比べ、初期弾性率が高く、高い降伏応力を有することを明らかにした。
次年度は、マトリックスに生分解性樹脂を用いて、同様の検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Effect of Small Contents of Water on Melt Rheology for Ethylene-Methacrylic Zinc Ionomers2008

    • 著者名/発表者名
      A., Nishioka, T., Koda, K., Miyata, G., Murasawa, K., Koyama
    • 雑誌名

      Polymer Journal 40(4)

      ページ: 350-353

    • 査読あり
  • [学会発表] 加熱・せん断型粉砕機によるアルファ化米粉の新製造法とこれから得られる米粉生地のレオロジー特性2007

    • 著者名/発表者名
      西岡昭博・藤田敦史・香田智則・池田進・小山清人
    • 学会等名
      第56回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      東京(国立大学国際会館)
    • 年月日
      20070529-31
  • [学会発表] 熱可塑性パリエステルエラストマーのレオロジー特性に及ぼすアイオノマーブレンドの影響2007

    • 著者名/発表者名
      小野寺智・西岡昭博・香田智則・池田進・羽場修・東洋紡績(株)古市・謙次・丹下章男
    • 学会等名
      第57回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      京都市(国立京都国際会館)
    • 年月日
      20070529-31
  • [図書] プラスチック成形加工学会誌(解説 澱粉の糊化技術とプラスチック/澱粉コンポジットに関する最近の研究動向2007

    • 著者名/発表者名
      西岡昭博
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      (社)プラスチック成形加工学会

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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