微小磁性体における磁壁運動制御・観測手法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19710084
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ナノ構造科学
• 研究機関: 熊本大学 (2008); 独立行政法人理化学研究所 (2007)
• 研究代表者: 原 正大 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (50392080)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 微小磁性体 / 磁壁

研究概要

1ミクロン以下の微小磁石における磁化構造の制御及び観測手法に関する研究を行った。非常に短い時間(ナノ秒程度)のパルス磁場を用いたり、超伝導体を微小磁石に近接させたりすることにより、微小磁石を制御する新しい知見を得ることができた。また、半導体微小素子の抵抗変化を用いることで、微小磁石における磁化構造の変化を高感度に検出する手法を確立した。

研究成果

• [雑誌論文] Magnetic Interaction in a Submicron Ferromagnetic Disk/Supercnduct or Hybrid (2008)
  • 著者名/発表者名: Masahiro Hara, Takashi Kimura, Yoshichika Otani
  • 雑誌名: Physics Reports of Kumamoto University Vol.13 ページ: 107-114
• [雑誌論文] Detection of paired domainwalls in a ferromagnetic ring by a bend resistance measurement (2008)
  • 著者名/発表者名: Masahiro Hara, Takashi Kimura, Yoshichika Otani
  • 雑誌名: Physica E Vol.40 ページ: 1108-1110
  • 査読あり
• [雑誌論文] Controlled depinning of pai red domain walls in a ferromagnetic ring circuit (2007)
  • 著者名/発表者名: Masahiro Hara, Takashi Kimura, Yoshichika Otani
  • 雑誌名: Appl. Phys. Lett. Vol.90 ページ: 242504-1-3
  • 査読あり
• [学会発表] 微小磁性体/超伝導体複合構造における磁気的相互作用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 原正大
  • 学会等名: 第9回リサーチコア研究会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2009-03-05
• [学会発表] 微小磁性体/超伝導体複合構造における磁気的相互作用の検出 (2008)
  • 著者名/発表者名: 原正大
  • 学会等名: 第6回火の国研究会
  • 発表場所: 熊本大学
  • 年月日: 2008-12-13
• [学会発表] 磁気ディスク/超伝導体複合構造における磁気的相互作用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 原正大
  • 学会等名: 日本物理学会第62回年次大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2007-09-22
• [学会発表] 微小磁気リングにおける対磁壁のパルス磁場制御 (2007)
  • 著者名/発表者名: 原正大
  • 学会等名: 第31回応用磁気学会学術講演会
  • 発表場所: 学習院大学
  • 年月日: 2007-09-14
• [学会発表] 微小磁性体/超伝導体複合構造における磁化過程 (2007)
  • 著者名/発表者名: 原正大
  • 学会等名: 第45回茅コンファレンス
  • 発表場所: 長野
  • 年月日: 2007-08-20
• [学会発表] Detection of paired do main walls in a ferromagnetic ring by a bend resistance measurement (2007)
  • 著者名/発表者名: Masahiro Hara
  • 学会等名: 17th International Conference on Electronic Properties of Two-Dimensional Systems(EP2DS-17)
  • 発表場所: Genova, Italy
  • 年月日: 2007-07-16
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.riken.jp/lab-www/nanomag/indexjpn.html