ナノ物質系のネットワーク形状制御による新奇物性探索

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19710087
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ナノ材料・ナノバイオサイエンス
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 岡田 晋 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 准教授 (70302388)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: ナノ構造体物質

研究概要

量子論に立脚した計算科学の手法を基に、種々のナノ物質の電子物性の解明ならびに、物質設計を行った。特に、ネットワーク形状の制御による、第一周期、第2周期の軽元素からのみから構築される、全く新しい物性を有するナノ物質の探索をおこない、形状制御、構成原子種制御、空隙制御による機能設計が可能であることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Self-redirection of tearing edges in graphene: Tight-binding molecular dynamics simulations (2009)
  • 著者名/発表者名: Takazumi Kawai, Susumu Okada, Yoshiyuki Miyamoto, Hidefumi Hiura
  • 雑誌名: Phys. Rev. B 80 ページ: 033401
  • 査読あり
• [雑誌論文] Atomic configurations and energetics of vacancies in hexagonal boron nitride: First-principles total-energy calculations (2009)
  • 著者名/発表者名: S. Okada
  • 雑誌名: Phys. Rev. B 80 ページ: 161404
  • 査読あり
• [雑誌論文] Energetics of nanoscale graphene ribbons: Edge geometries and electronic structures. (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Okada
  • 雑誌名: Phys. Rev. B 77 ページ: 041408R
  • 査読あり
• [学会発表] 折り畳まれたグラフェンの電子構造 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高木祥光, 岡田晋
  • 学会等名: 日本物理学会2009年秋季大会
  • 発表場所: 熊本, 熊本大学
  • 年月日: 20090925-20090928
• [学会発表] グラフェン引き裂きにおける原子スケール端構造の安定性:分子動力学シミュレーション (2008)
  • 著者名/発表者名: 河合孝純, 岡田晋, 宮本良之, 日浦英文
  • 学会等名: 日本物理学会第2008年秋季大会
  • 発表場所: 盛岡市, 岩手大学
  • 年月日: 20080920-20080923
• [学会発表] グラファイトリボンのノンコリニア磁気相図 (2008)
  • 著者名/発表者名: 澤田啓介, 石井史之, 斎藤峯雄, 岡田晋, 河合孝純
  • 学会等名: フラーレン・ナノチューブ学会, 第34回フラーレン・ナノチューブ総合シンポジウム
  • 発表場所: 福岡市九州大学
  • 年月日: 20080303-20080305
• [学会発表] ナノグラファイトのエネルギー論:端形状と電子状態 (2007)
  • 著者名/発表者名: 岡田晋
  • 学会等名: 日本物理学会第62回年次大会
  • 発表場所: 札幌市北海道大学
  • 年月日: 20070921-20070924
• [学会発表] フラーレン内包による単層カーボンナノチューブの光学的バンドギャップ変調 (2007)
  • 著者名/発表者名: 岡崎俊也、大窪清吾、中西毅、斎藤毅、大谷実、岡田晋、坂東俊治、飯島澄男
  • 学会等名: フラーレン・ナノチューブ学会, 第33回フラーレン・ナノチューブ総合シンポジウム
  • 発表場所: 福岡市九州大学
  • 年月日: 20070711-20070713
• [備考]
  • URL: http://www.px.tsukuba.ac.jp/home/tcm/okada/publication.html