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2009 年度 自己評価報告書

リスク最小化に基づく非凸型識別手法の開発と与信審査・医療診断問題への実証的適用

研究課題

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研究課題/領域番号 19710124
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学・安全システム
研究機関慶應義塾大学 (2008-2010)
東京工業大学 (2007)

研究代表者

武田 朗子  慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (80361799)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードOR / 数理最適化 / 金融工学
研究概要

サポートベクターマシーン(Support Vector Machine : SVM)は、あらかじめ分類されたデータに基づいて分類ルールを学習し、そのルールを適用して新たなデータを分類する手法であり、現実の問題への応用において優れた性能を持つことが報告されている。特に、ν-SVM[Scholkopf等,2000]はパラメータ選択が他のSVMに比べて容易なため、注目を集めている。
本研究では、統計的学習分野で広く研究が進められているSVMについて、数理最適化の知見を生かした研究を行なっている。
(1) ν-SVMの拡張モデルであるEν-SVM[Perez-Cruz等,2003]に対し、汎化誤差(新たなデータに対する予測誤差)を最も小さくするような判別関数がEν-SVMから得られることを理論的に示す。
(2) Eν-SVMモデルは非凸計画問題として定式化されるため、厳密解を求めるのは難しく、単純な局所最適解法が提案されているに留まっている。Eν-SVMを近似的に解くためのソフトウェア、厳密に解くためのソフトウェア、両方の開発を行なう。分類手法のためのデータベースが整っており、小・中規模データ集合を用いて、Eν-SVMの有効性の検証とともに考案解法の性能評価を行いたい。最終的には、データベースから特に大規模な実データ集合(医療データやクレジット会社の顧客データ)を用いて、与信審査・医療診断問題への実証的適用を行なう。
(3) Extended ν-SVMを金融データに適用することを試みる。観測データと同じ分布(未知の分布)より得られた新しいデータに対して、もっとも信頼性の高い予測結果を与えるモデルを構築することを目的にしている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)

  • [雑誌論文] On generalization performance and non-convex optimization of extendedν-support vector machine2009

    • 著者名/発表者名
      A. Takeda, M. Sugiyama
    • 雑誌名

      New Generation Computing 27

      ページ: 259-279

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Generalization Performance of nu-Support Vector Classifier Based on Conditional Value-at-Risk Minimization2009

    • 著者名/発表者名
      A. Takeda
    • 雑誌名

      Neurocomputing 72(10-12)

      ページ: 2351-2358

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Robust Approach Based on Conditional Value-at-Risk Measure to Statistical Learning Problems2009

    • 著者名/発表者名
      A. Takeda, T. Kanamori
    • 雑誌名

      European Journal of Operational Research 198(1)

      ページ: 287-296

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Conditional Minimum Volume Ellipsoid with Applications to Multiclass Discrimination2008

    • 著者名/発表者名
      J. Gotoh, A. Takeda
    • 雑誌名

      Computational Optimization and Applications 41(1)

      ページ: 27-51

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Relaxation Algorithm with a Probabilistic Guarantee for Robust Deviation Optimization

    • 著者名/発表者名
      A. Takeda, S. Taguchi, T. Tanaka
    • 雑誌名

      Computational Optimization and Applications (掲載予定)

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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