研究概要 |
平成19年度において議論した2変量ソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)構築枠組みおよびそれに基づいて構築された2変量SRGMの適合性および有効性の検証を行った. また, 当該研究成果に基づいたソフトウェア開発管理面からの興味ある諸問題についても議論を行った. 研究計画最終年度の具体的な研究活動成果を以下に示す. (1) 2変量SRGM構築枠組みおよび当該枠組みに基づいた2変量SRGM構築技術, さらに, 2変量ソフトウェア信頼性評価尺度に基づいた信頼性解析の実践的手法について議論した. (2) 実際のソフトウェア開発プロセスにおいて観測されたデータを用いて, 今回議論したソフトウェア信頼性評価技術の適合性および予測妥当性に関する性能評価を行った. また, 従来からの1変量SRGMとの比較を行いながら, 今回議論した2変量ソフトウェア信頼性評価・計測・予測技術の有効性について検証した. (3) 2変量ソフトウェア信頼性評価技術のソフトウェア品質管理およびソフトウェアプロジェクトマネジメント技術への応用問題について議論した. 特に, 当該研究成果では, 従来の1変量SRGMよりもより現実的な側面を包含しながら, 上記の問題に対する1つの回答が得られることを確認した. (4) 今回の研究活動を通じて得られた様々な研究成果を「2変量ソフトウェア信頼性評価技術」として, それらを体系的にまとめる. (1)〜(4)の研究活動において得られた成果を取りまとめ, 適切な学会および国際会議等において積極的に公表する.
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