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2007 年度 実績報告書

問題解決システムのための組合せ最適化アルゴリズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19710138
研究機関法政大学

研究代表者

野々部 宏司  法政大学, 工学部, 准教授 (40324678)

キーワード組合せ最適化 / アルゴリズム / 近似解法 / 再最適化 / 問題解決システム
研究概要

本研究は、汎用性と高性能性の両立を目指して開発されてきた組合せ最適化アルゴリズムを基本に、機能の充実を図りながら、これをユーザにとってより使いやすい形に発展させることを目的とする。本年度実施した研究内容は以下の通りである。
1.再最適化機能の実現に向けて、割当てタイプの最適化問題を対象に予備的な数値実験を行った。最適化問題本来の目的関数値と、再最適化による解の変化量の両方を評価尺度としたときの、これらのトレードオフの関係について調べた。今後は、このトレードオフを考慮し、多様な解を効率よく探索するためのアルゴリズムを設計していく予定である。
2.入力データに誤差が含まれる状況を想定し、その不確実性に対して頑健な解を探索することを目的としたアルゴリズムの設計を行った。具体的には、辺の長さが確率変数として与えられる場合の最短路問題を対象として扱い、以下の手法を試みた。まず、辺の長さの実現値として、複数のシナリオを生成する。そして、どのシナリオにおいても経路長がある一定値以下となるよう上限を設定した上で、全シナリオに対する平均経路長が最短となる経路を求める。上限の値を変化させながら経路探索を繰り返し行うことで、平均路長だけでなく、最悪シナリオにおける経路長をも考慮した経路探索が実現できることを示した。
3.大規模な線形計画問題(あるいは整数計画問題)を解くために使われる手法として、列生成法がよく知られている。さまざまなタイプの割当て問題を包括するような汎用的な問題に対し、列生成法を利用したアルゴリズムを開発することを目指し、その準備段階として、幾つかのスケジューリング問題を例題に列生成法の適用を行った。今後、列生成法とメタヒューリスティクスを組合わせた手法について研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A Path Relinking Approach for the Multi-Resource Generalized Assignment Problem2007

    • 著者名/発表者名
      Mutsunori Yagiura(他6名)
    • 雑誌名

      Proc. Engineering Stochastic Local Search Algorithms: Designing, Implementing and Analyzing Effective Heuristics(SLS2007), LNCS 4638

      ページ: 121-135

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An iterated local search algorithm for the vehicle routing problem with convex time penalty functions

    • 著者名/発表者名
      Toshihide Ibaraki(他5名)
    • 雑誌名

      Discrete Applied Mathematics (掲載予定)

    • 査読あり
  • [学会発表] スケジューリングと列生成法2007

    • 著者名/発表者名
      野々部宏司
    • 学会等名
      スケジューリング・シンポジウム2007
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2007-09-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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