研究課題
若手研究(B)
近交弱勢が野生集団の絶滅確率に及ぼす影響は研究者間で意見が分かれている。この影響を明らかにするためには、近交弱勢のダイナミクスに大きく影響すると考えられる有害遺伝子座数やその相乗効果などの遺伝的背景を明らかにする必要があるが、野生種を対象とした研究はほとんどない。そこで、典型的な他殖性植物であり絶滅危惧種であるサクラソウを対象に、(1)近親交配によって得られた個体を用いてQTL解析を行い、近交弱勢に関与する遺伝子座とその効果を推定する。(2)日本全国の野生サクラソウ集団からDNAをサンプリングし、近交弱勢に関与する遺伝子座近傍の分子マーカーを用いて、各集団内における有害遺伝子の蓄積程度とそれにもとづく絶滅確率を推定する。
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