研究課題
若手研究(B)
本研究では、農薬や化学肥料がほとんど使用されていないラオスの水田植生と人々の関わりを記録した。広域調査の結果、ナガバノイシモチソウなどの希少種を含む多様な植物が観察された一方、イネの生育と競合する強害草は少なかった。ラオス全土の市場で販売されていた合計125種の野生植物のうち水田植物は20種であり、野菜として利用されていた。日本で春の七草として知られるセリやハハコグサはヒマラヤ東部から日本にかけての水田に広く分布していた。これらの知見は、人里の自然環境の保全を考える上で重要な示唆となる。
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