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2007 年度 実績報告書

コウヤクタケ類担子菌遺伝子資源データベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19710200
研究機関鳥取大学

研究代表者

須原 弘登  鳥取大学, 農学部, 講師 (90423540)

キーワード担子菌類 / コウヤクタケ / 遺伝子資源保全 / 系統分類 / データペース / 生物多様性
研究概要

本年度はコウヤクタケ類データベース作製のために、その基盤となる遺伝子資源の収集を重点的に行なった。担子菌類の分類は、熱帯・亜熱帯地域で特に遅れている。このことから、本年度は金作原など数多くの亜熱帯生の原生林を残す奄美大島での採取調査を行った。
本年度の調査は本学が所在する鳥取県内(大山など)で年間20回程度の採取調査(通年)と、富山県(有峰湖周辺/10月)、鹿児島県奄美市(奄美大島全土/9月)で各1回の採取調査を行った。調査は発生した担子菌類の子実体の標本を採取すると同時に極力デジタルカメラで新鮮な状態の子実体の形態や子実層表面等を撮影することで記録した。調査の結果、コウヤクタケ類を中心に約200点の標本と分離株を得た。このうち、奄美大島で得た分離株およそ100株について、変異が多く蓄積するため種を特定する上で有用な領域であるITS領域の遺伝子解析を終了し、現在データベース化を進めている。採取した残りの菌株については引き続き遺伝子解析を行う予定である。また、作製した乾燥標本についても、微分干渉顕微鏡をもちいて観察を行っており、奄美大島で採取したおよそ100点の標本について形態学的な分類について検討中である。
これらの作業が終わり次第、分離菌株を順次、液体窒素保存タンクにて保存する予定である。収集した標本・分離株の形態学的な情報や遺伝子配列情報は全てデータベース化し管理する事で、遺伝子資源の保全を行うと共に、これらの有効な利用法について検討する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小笠原諸島産コウヤクタケ類(担子素薗門)の分類学的研究2007

    • 著者名/発表者名
      牛島秀爾・前川二太郎・須原弘登
    • 学会等名
      日本菌学会51回大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      20070526-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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