研究概要 |
本年度は昨年に引き続きコウヤクタケ類データベース作製のために、その基盤となる遺伝子資源の収集を行なった。遺伝子資源の一層の拡充のため、従来通りの鳥取近郊の通年調査に加えて、これまで未調査であった屋久島において調査を行った。屋久島の調査ではコウヤクタケ類を中心として、約200点の標本と分離株を得ており、通年で約500点の標本と菌株を収集した。 本年度は遺伝子資源の収集と並行して遺伝資源データベースの構築のため、既存の菌株を用い、コウヤクタケ類の代表的グループであるPhanerochaete, Phlebia属を中心に遺伝子解析を行い、300株程度の遺伝子解析を終了した。現在これらのデータについて, データベース化を行っている。 作業が終わり次第、分離菌株を順次、液体窒素保存タンクにて保存する予定である。収集した標本・分離株の形態学的な情報や遺伝子配列情報は全てデータベース化し管理する事で、遺伝子資源の保全を行うと共に、これらの有効な利用法について検討する予定。
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