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2008 年度 実績報告書

地質情報を基盤とした東南アジア地域の地下と地上をつなぐ空間情報処理システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19710208
研究機関京都大学

研究代表者

米澤 剛  京都大学, 生存基盤科学研究ユニット, 研究員 (90402825)

キーワードベトナム / GIS / DEM / 都市変容
研究概要

今年度の研究実績は、以下の3点が上げられる。
(1)ベトナム・ハノイの50年の都市変容。
(2)ベトナム・ハノイのボーリングデータの入手と解析。
(3)研究成果の発表・公開。
(1)については、1950年のフランス植民地時代に作成されたハノイの地形図(紙媒体)を入手した。これをデジタル処理し、STRIPE法と呼ばれる手法を用いて、紙媒体の地形図からデジタルの地形図(DEM)を作成した。平成19年度に作成した2005年のDEMと今回作成した1950年のDEMの差分を取り、ハノイの50年の地形変化を調べた。これにより、ハノイの堤防の増築や旧市街地の地盤沈下を具体的に示した。
(2)については、研究協力者からハノイ全域でおこなわれたボーリング調査結果のデータを入手した。ボーリング数は140本あり、これを用いてハノイの地下構造を推定している。研究代表者が開発した3次元地質モデリングの手法を用いて、地下構造をGISソフトを用いて3次元で可視化することが可能になった。ハノイの地形データと統合することで、地下と地上をつなぐこれまでにない地域研究が可能となった。今後は、この研究成果を活用してハノイの地下水分布や地盤沈下に関して研究をおこなっていきたい。
(3)については、(1)や(2)の研究成果をまとめて3つの学会発表をおこなった。また、本科学研究費補助金の研究成果をまとめた図書の執筆をおこなった(11。研究発表に記載)。これらの研究成果は、ベトナムの歴史研究や都市研究の分野でいづれも高い評価を受けている。また、研究代表者は2008年12月にベトナム国営放送(Vietnam TV)の取材を受け、本研究成果が2009年1月にベトナムのニュース番組で取り上げられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Hanoi Urban Transformation in the 19-21 Centuries -Topographic changes and 3-D Modeling -2008

    • 著者名/発表者名
      Go Yonezawa
    • 学会等名
      International Symposium on Geo-informatics for Spatial-Infrastructure Development in Earth and Allied Sciences 2008
    • 発表場所
      ベトナム・ハノイ工科大学
    • 年月日
      2008-12-06
  • [学会発表] 3D Topographical Analysis in Hanoi2008

    • 著者名/発表者名
      Go Yonezawa
    • 学会等名
      The 3rd International Conference on Vietnamese Studies
    • 発表場所
      ベトナムNational Convention Center
    • 年月日
      2008-12-05
  • [学会発表] ベトナム・ハノイの都市変容と地形変化2008

    • 著者名/発表者名
      米澤剛
    • 学会等名
      日本情報地質学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-06-12
  • [図書] アジア遊学113「地域情報学の創出」2008

    • 著者名/発表者名
      柴山守, ほか多数
    • 総ページ数
      217
    • 出版者
      勉誠出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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