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2010 年度 実績報告書

経済成長下のインド農村におけるカースト経済の変容と農工間人的資源配分パターン

研究課題

研究課題/領域番号 19710209
研究機関明治大学

研究代表者

岡 通太郎  明治大学, 農学部, 講師 (70402823)

キーワードインド / 経済発展 / 農村経済 / 労働市場 / 土着制度 / インターリンケージ / 2部門モデル / 制度派経済学
研究概要

インド西部の農村部では、その余剰労働力を都市部門へシフトさせる際に、農村内の社会関係が足かせになるケースがある。カーストとも強く関連しているが、主に生存リスクの回避をするために地主のもとでの農業労働を継続することが合理的な環境となっている。本研究は、こうした土着制度が、近年のインドにおける経済成長によって如何に変容しているのか、また今後の経済成長にいかなる影響を与えるのかという問題意識をもつ。とりわけ、その普遍性、すなわちそうした土着制度は、どの程度の地理的分布を持って存在しているのかを明らかにする。
これまで1,2,3年目では、半径400キロ圏の約60カ村での実態調査を実施し、土着制度のマップ作りとその精緻化、および近隣都市の経済状況などを加味した土着制度の存在条件の明確化などを行った。
本年度はその成果を、歴史的条件に照らし合わせ、英領期に直接統治をされていた地域で、かつパティダールという農耕カーストが有意性を持つ地域ではほぼ普遍的に上記の土着制度が存在することが確認された。
また、そうした地域とそれ以外の地域において、実際の都市部門への就業経路にいかなる違いが存在するかを調査した。その結果、後者のほうが、戦車に比べてスムーズに都市部門へシフトしていること、移動先までの距離が広範囲であること、また同じ村の出身者同士が移住先の都市部でもコミュニティーを強く形成していることなどが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 経済成長下における農村土着制度の残存と変容:インド中西部の59カ村計量分析および3カ村集約調査から2011

    • 著者名/発表者名
      岡通太郎
    • 雑誌名

      現代インド研究

      巻: 第1号 ページ: 41-64

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インドの食料・穀物生産事情2011

    • 著者名/発表者名
      岡通太郎
    • 雑誌名

      デーリィマン

      巻: 61-5 ページ: 69-70

  • [学会発表] インドの食料需給状況と飢餓・貧困2010

    • 著者名/発表者名
      岡通太郎
    • 学会等名
      明治大学・FAO日本事務所共同主催公開シンポジウム「世界はなぜ飢えるのか:貧困根絶への道のり」
    • 発表場所
      明治大学農学部・神奈川県
    • 年月日
      2010-11-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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