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2009 年度 自己評価報告書

中国東北地区における植民地期以降の社会再編プロセス

研究課題

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研究課題/領域番号 19710211
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地域研究
研究機関島根県立大学

研究代表者

坂部 晶子  島根県立大学, 総合政策学部, 准教授 (60433372)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード中国東北 / 植民地 / 「満洲国」 / 博物館 / 少数民族 / 住民
研究概要

本研究の目的は、中国東北地区をフィールドとして「満洲国」という植民地期以降の社会再編のプロセスを当該地の多様な住民の視点から再構成し、植民地経験と当地の住民のアイデンティティ構成の関連について考察することにある。そのための具体的な調査研究の課題内容として以下の三点を実施している。
(1) 中国東北地区における植民地期以降現在までの通時的歴史資料の収集。
(2) 植民地期に関連する歴史資料館、博物館、記念館等の展示分析。博物館・記念館等の施設は、植民地期の含めた過去の経験の記憶の集積基地となっている。中国東北地区に散在するこれらの施設調査をとおして、多様な地域を取りあげタイポロジーを作成し、そのなかで博物館展示の展示方針や内容の検討を行う。ここから植民地時代にたいする地域的な解釈の共通性と相違が検討できると考える。
(3) 特定地域における植民地期以降の社会変容にかんするエスノグラフィの作成。中国東北社会における多様な住民の視点として、東北地区の少数民族の生活変遷をとりあげ「満洲国」期とそれ以降の生活との連続・不連続について把握する。フィールドワークによって口述資料を収集し、彼らの生活世界からみた社会変容にかんするエスノグラフィを描き出す。
上述の課題を総合するかたちで、東北地区における住民の多元的視点の抽出と分析を試み、多様な視点からの植民地期以降の社会再編プロセスについて考察する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 非対称的なアイデンティティ(同一性)の狭間を読む--『満洲国』の記憶の重層性を手がかりに2010

    • 著者名/発表者名
      坂部晶子
    • 学会等名
      ワークショップ「重層的アイデンティティと地域研究の高度化」
    • 発表場所
      島根県立大学
    • 年月日
      2010-03-15
  • [学会発表] 講述殖民地經〓的現場--關於記憶的多層性「植民地経験の語りの現場--記憶の重層性をめぐって」)2009

    • 著者名/発表者名
      坂部晶子
    • 学会等名
      Critical East Asian Studies Forum: International Workshop on Subjectivity of the Other
    • 発表場所
      台湾・国立曁南国際大学人類学研究所
    • 年月日
      2009-08-29
  • [学会発表] 植民地経験のライフ・ヒストリーにかんして2008

    • 著者名/発表者名
      坂部晶子
    • 学会等名
      日中社会学会冬期研究集会
    • 発表場所
      神戸市中華会館
    • 年月日
      2008-12-13
  • [図書] 日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学2008

    • 著者名/発表者名
      蘭信三編(著者は編者および坂部晶子, 他27名)
    • 総ページ数
      671-675(857)
    • 出版者
      不二出版
  • [図書] 「満洲」経験の社会学--植民地の記憶のかたち2008

    • 著者名/発表者名
      坂部晶子
    • 総ページ数
      261
    • 出版者
      世界思想社

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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