研究課題
若手研究(B)
北米華僑が積極的に自らを「華僑」と自己表現しはじめるのは、1905年反米ボイコットに端を発する中国国内の中華ナショナリズムの高揚に共鳴した時である。以後、北米華僑は日常的には原籍地に基づく自意識を持つが、居住国と中国の二国間関係の歴史的転換時に、ときに過剰な強いナショナリズムと現地生活の肯定を含んだ華僑アイデンティティを表面化させた。日常の華僑社会で力を持つ華商や団体ではなく、華僑社会の中立的立場の知識人がこうした華僑意識の高揚と強化を図る役割を担った。
すべて 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)
孫文研究 47巻
ページ: 42-57