• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

リプロダクティブ・ライツと少子化問題-抽象的規範から具体的権利へ-

研究課題

研究課題/領域番号 19710225
研究機関大阪国際大学

研究代表者

谷口 真由美  大阪国際大学, 現代社会学部, 専任講師 (90388653)

キーワードリプロダクティブ・ライツ / 少子化問題 / 産む自由 / 産まない目由 / 産めない事由 / リプロダクティブ・セキュリティ / 性と生殖の自己決定権 / 法・政策
研究概要

今年度も、昨年に引き続き文献収集及び精査に努め、また、海外でのヒアリング調査及び国際会議への出席も行った。
文献収集及び精査については、高価な図書等の購入ができ研究の助けとなっている。昨年度の報告にも記載したとおり、日本が少子化になっている背景には「リプロダクティブ・ライツ」が保障されていないこと、それはつまり「リプロダクティブ・セキュリティ(性と生殖の安全保障)」が確保されていないからだと考える。そのことについての論点整理として、「日本の女性はなぜ子どもを産ま(め)ないのか?-リプロダクティヴ・セキュリティの必要性-」をヒューライツ大阪の『国際人権ひろば』で発表した。また、8月にはジュネーブの国際人権高等弁務官事務所をはじめとして、国連諸機関でヒアリング及び情報収集を行った。また、6月には日本人口学会にて「リプロダクティブ・セキュリティ概念の一考察」と題し、報告を行った。本報告はリプロダクティブ・ライツを、人間の安全保障の観点から考察し、リプロダクティブ・ライツが保障されるための基盤は何かということについて問題提起及び検討を行い、フロアからも活発な意見及び質問がなされ、今後の研究への新たな課題も明確となった。3月には、国際連合経済社会理事会女性の地位委員会(CSW)第54会期に参加し、各国のNGOや学者達と活発な議論を交わした。本会期は、「北京+15」と位置付けられており、とりわけリプロダクティブ・ライツにっいては重要な論点となっていたため、いま日本では議論になっていない論点についても確認することができた。
最終年度である平成22年度は、これまでの課題を明確にし、リプロダクティブ・ライツが具体的権利となり得るために必要な論点整理を行い、新たな視点が見いだせるよう研究を進めていく所存である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の女性はなぜ子どもを産ま(め)ないのか?-リプロダクティヴ・セキュリティの必要性-2009

    • 著者名/発表者名
      谷口真由美
    • 雑誌名

      ヒューライツ大阪『国際人権ひろば』 No.84

      ページ: 16-17

  • [学会発表] リプロダクティブ・セキュリティ概念の一考察2009

    • 著者名/発表者名
      谷口真由美
    • 学会等名
      日本人口学会第61回大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2009-06-14
  • [図書] 『コンメンタール女性差別撤廃条約』(うち、谷口真由美「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」)2010

    • 著者名/発表者名
      山下泰子・辻村みよ子・浅倉むつ子・戒能民江編
    • 総ページ数
      565(うち、345-351)
    • 出版者
      尚学社

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi