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2007 年度 実績報告書

リッポ・ディ・ダルマジオを中心とするボローニャの後期ゴシック美術とその評価・受容

研究課題

研究課題/領域番号 19720022
研究機関和歌山大学

研究代表者

高橋 健一  和歌山大学, 教育学部, 准教授 (70372670)

キーワード美術史 / 美学 / イタリア / ゴシック / ボローニャ
研究概要

画家リッポ・ディ・ダルマジオ(1350年頃〜1410年)は、前近代の美術史叙述においてはボローニャの後期ゴシックを代表する画家とみなされながら、それ以後には今日まで不当にも軽視されている。
今年度は,その生涯と作品、そして後世における受容・評価に関する基礎的な調査・研究をおこなった。具体的にはまず、ボローニャそして画家の初期の活動の地であるピストイアに現存する絵画作品を現場で調査・観察して、可能な限りそれらの写真を撮影している。写真の撮影の困難なものについては、ボローニャ美術監督局やピストイア市立博物館の各写真アーカイヴに所蔵されるネガからプリントした。そのほか個人コレクションに所蔵される作品については、ロンドンのコートールド美術研究所やフィレンツェのロベルト・ロンギ美術史研究所で情報を入手し、その図版を複写している。また関連する文書史料のほとんどは、ボローニャ市立図書館アルキジナジオ(以下BCABoと略記)、ボローニャ国立古文書館そしてボローニャ大学図書館などに遺されているが、可能な限りでそれらを参照・複写・筆写した。リッポ・ディ・ダルマジオに関する今日なお最も重要な典拠であるフランチェスコ・カヴァッツォーニの『恩寵の冠』(BCABo, Ms. B. 298)、カルロ・チェーザレ・マルヴァジアの『フェルシナ・ピットリチェ』とその原稿(BCABo, Ms. B. 16)は、多くの時間をかけて読解した。
また、こうして収集し理解した材料のうち、ボローニャの教会サンタ・マリア・デイ・セルヴィに関するものについて、論文としてまとめている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Lippo di Dalmasio nella chiesa bolognese di S. Maria dei Servi2007

    • 著者名/発表者名
      Kenichi TAKAHASHI
    • 雑誌名

      Strenna Storica Bolognese 57

      ページ: 387-405

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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