研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、ヴィグ共同体をはじめとするロシア正教古儀式派の手によるテンペラ画のイコンをとりあげ、同じ聖人をモチーフに描いた正教会のイコンやフレスコ画等との比較分析を通じて、古儀式派のイコンの全体的な傾向と特性を明らかにすることであった。古儀式派のイコンの全体的な傾向としては、空間や写実性を否定するより伝統的な描写のほか、テーマによる好み、古儀式派教義の強調などの特徴がみられた。
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ロシア語ロシア文学研究 第41号
ページ: 53-62