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2011 年度 実績報告書

連歌百韻・千句古注釈の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720040
研究機関北海道大学

研究代表者

長谷川 千尋  北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90431296)

キーワード連歌 / 古注釈 / 伊勢千句
研究概要

本研究は、中世に成立した連歌の百韻・千句に付された古注釈を網羅的に調査収集し、必要に応じてその翻刻資料を提供するとともに、各作品の古注釈の生成過程を明らかにし、古注釈がもたらす情報を、作品研究において最大限に利用しようとするものである。
本年度は本研究の最終年度にあたるため、既に古注を伴うことが判明している代表的な作品を対象として、有注本の遺漏がないかどうか、そのなかに新出の注が含まれていないかどうかといった、最終的な確認作業を中心に行った。対象作品は『明応八年七月宗祇独吟何人百韻』『夢庵独吟何路百韻』『矢島小林庵百韻』『梅牧両吟百韻』『宗長追善宗牧独吟百韻』『十花千句』『宗臨独吟千句』の7点で、各々の諸本を調査したが、新出注の発見には至らなかった。
また、本年度は、特に高野山正智院所蔵の連歌資料を調査することが許されれた。正智院の連歌資料はこれまでほとんど研究者の目に触れていなかったため、まずは60点余りの連歌資料の悉皆調査から始めた。その結果、本研究に関わる古注釈として『名所連歌』『春連歌』『老葉注』の3点を見いだした。内容は、それぞれ『宗祇名所百韻(富士の根も)』自注、『壁草注』『老葉』宗長注であることが判明したが、いずれも従来紹介されでいるものと同内容であった。しかし、本研究に直接関わらないものの、伝本の稀な連歌論書の善本や、未紹介の新式注などを発見できたのは有意義であった。
この他、『伊勢千句注』については、過年度に引き続き、同千句の読解作業を行いながら、翻刻の確認と、古注相互の関係をめぐっての考察を進めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 幽玄がらする詩学2011

    • 著者名/発表者名
      長谷川千尋
    • 雑誌名

      文学

      巻: 隔月刊12巻4号 ページ: 58-69

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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