本研究は、中世に成立した連歌の百韻・千句に付された古注釈を網羅的に調査収集し、必要に応じてその翻刻資料を提供するとともに、各作品の古注釈の生成過程を明らかにし、古注釈がもたらす情報を、作品研究において最大限に利用しようとするものである。本年度は、(1)昨年度中に資料収集と翻刻を終えている『伊勢千句注』の追加調査と、(2)宗牧を中心とする以下の作品5点10本の古注の調査を計画している。 (1) 『宗牧月並千二百韻』 (2) 『雪牧両吟住吉法楽百韻』 (3) 『宗牧独吟竹生島百韻』 (4) 『宗牧独吟何人百韻』 (5) 『年次未詳宗牧独吟賀茂社法楽百韻』「波の音」
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