研究課題
若手研究(B)
日本最初の長篇物語である『うつほ物語』を主に二つの側面から研究を進めた。一っは、歴史学・文化史学的な観点によるアブ巨一チである。物語がいかに史実を取り込んで独自の虚構世界を形成しているかを、遣唐使などとの関わりから論じ、かつ物語の基盤にある文人精神を明らかにした。もう一方の柱として、作中人物の造型方法について、清原俊蔭や上野宮らいわゆる三奇人を採り上げて考察した。「人間喜劇」とも評される、多くの人物を通じて物語を語り進めていく技法を明らかにしつつ、彼等を造型した物語作家の思想を究明した。
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名古屋大学文学部研究論集文学 56
ページ: 1~13
平安文学と隣接諸学7王朝文学と交通
ページ: 557~579
人文学研究方法の現状と展望-現地調査(Field Work)を中心に-
ページ: 108~114
国語と国文学 第85巻9号
ページ: 16~27
名古屋大学文学部研究論集文学 54
ページ: 1~10
日中文化交流の歴史記憶と展望
ページ: 124~128
平安文学と隣接諸学3王朝文学と通過儀礼
ページ: 258~274