研究課題
若手研究(B)
本研究課題では、武家文化との相関性から評価する新視点に即して西山宗因の伝記を総合化し、広く連歌師の行動様式として体系化することを目標として、連歌懐紙や紀行作品を調査・収集し、分析を加えた。その結果、宗因が、終生、主家加藤家の影響を受けた大名文化圏の中で行動した事実が明らかになった。改易・転封・家督継承等の事件や行事に際し、宗因は『源氏物語』等の古典テキストを引用駆使した連歌や紀行作品を草して献上することで、武家を慰撫・督励し、当該集団の精神的紐帯の役割を果たしていたと考えられる。
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近世文藝 88
ページ: 1-16
鯉城往来 10