英国小説史再考--1688年から1727年まで

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19720068
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ヨーロッパ語系文学
• 研究機関: 法政大学
• 研究代表者: 武田 将明 法政大学, 文学部, 講師 (10434177)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 英国小説 / 18世紀 / 女性作家 / 文学史 / 英仏関係

研究概要

英国18世紀小説の特徴を再考するために、Daniel DefoeやEliza Haywoodの作品について研究し、口頭発表と論文で成果を公表した。特に、従来は内在的に発展したとされてきた英国18世紀小説のリアリズムが、実は17世紀フランス文学との影響関係のなかで育まれたことを示した。また、文学史に関する考察や、現代日本文学と英国18世紀小説の関係を考察する論考も発表した。

研究成果

• [雑誌論文] Eliza Haywoodの翻訳-模倣と創造 (2010)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 十八世紀イギリス文学研究 4号(頁未定)
  • 査読あり
• [雑誌論文] タナトスからの脱出(エクソダス)-現代小説の死と倫理 (2009)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 群像 4月号 ページ: 180-221
  • 査読あり
• [雑誌論文] 海外文学最前線(イギリスおよび英語圏)-前線消滅後の光景 (2009)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 群像 5月号 ページ: 350-59
• [雑誌論文] シミュラークルと変容の詩学-シェリー『生の勝利』を読む (2009)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 表象 3号 ページ: 55-63
  • 査読あり
• [雑誌論文] 書評『未分化の母体-十八世紀英文学論集』 (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 英文学研究 85号 ページ: 145-49
  • 査読あり
• [雑誌論文] 囲われない批評-東浩紀と中原昌也 (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 群像 6月号 ページ: 88-110
  • 査読あり
• [雑誌論文] 仮構される内発性と近代文学-漱石の十八世紀英国文学論を読み返す (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 英語青年 9月号 ページ: 3-10
• [雑誌論文] 出口のない世界-イアン・マキューアンの時間感覚 (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: 英語青年 11月号 ページ: 14-16
• [雑誌論文] Divided Hearts, UnitedStates' : Daniel Defoe, James Hodges, and the Debate on the Anglo-Scottish Union. (2007)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: Poetica 68 ページ: 1-15
  • 査読あり
• [雑誌論文] 新しいブーツとすり切れた批評-現代イギリス小説における資本と倫理 (2007)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 雑誌名: ユリイカ 3月号 ページ: 53-59
• [学会発表] コモン・リーダーは復権できるか-文芸批評と作品論 (2009)
  • 著者名/発表者名: 武田将明、齋藤衛、清水徹郎、岩田美喜
  • 学会等名: 日本英文学会第81回大会
  • 発表場所: 東京大学駒場キャンパス
  • 年月日: 2009-05-30
• [学会発表] Eliza Haywoodの翻訳-模倣と創造 (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 学会等名: 関西十八世紀英文学研究会
  • 発表場所: 同志社大学今出川キヤンパス
  • 年月日: 2008-12-13
• [学会発表] ガリヴァー旅行記』を徹底的に読む (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明、原田範行
  • 学会等名: 日本英文学会関東支部第3回大会
  • 発表場所: 早稲田大学外山キャンパス
  • 年月日: 2008-09-20
• [学会発表] 合評会『未分化の母体-十八世紀英文学論集』をめぐって (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明、服部典之、原田範行
  • 学会等名: 18世紀イギリス文学・文化研究会
  • 発表場所: 専修大学神田校舎
  • 年月日: 2008-05-10
• [学会発表] 仮構される内発性と国民文学-漱石の18世紀小説論を読み返す (2007)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 学会等名: 表象文化論学会第二回大会
  • 発表場所: 東京大学駒場キャンパス
  • 年月日: 2007-07-01
• [図書] 文庫版解説(イアン・マキューアン著・小山太一訳『贖罪』) (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明
  • 総ページ数: 643
  • 出版者: 新潮社
• [図書] 十八世紀研究者の仕事-知的自伝 (2008)
  • 著者名/発表者名: 武田将明、秋山伸子、井上櫻子、長島律子、中山智子(訳)、中川久定、増田真(監訳)、S・カルプ(編)
  • 総ページ数: 389
  • 出版者: 法政大学出版局
• [備考] 武田将明氏、群像新人文学賞(評論部門)受賞記念インタビュー
  • URL: http://repre.org/repre/vol6/topicsO2/index.html