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2007 年度 実績報告書

柳宗悦の植民地朝鮮における文化活動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720080
研究機関北海道工業大学

研究代表者

梶谷 崇  北海道工業大学, 総合教育研究部, 講師 (10405657)

キーワード日韓文化 / 日韓近代史 / 柳宗悦 / 国際情報交換 / 韓国
研究概要

1920年代において、柳宗悦とその交友圏にあった朝鮮人青年知識人たち(崔承萬、南宮璧、廉想燮、呉相淳、卞榮魯ら)の交流と活動の実態を明らかにするため、当時日本・朝鮮において刊行された新聞・雑誌の掲載記事と、自伝等の関連資料から情報収集を行った。主な対象としたのは『東亜日報』『東明』『開闢』『廃墟』『新生活』『我聲』『学之光』などの新聞・雑誌、崔承萬・卞榮魯・呉相淳らの自伝、金乙漢の回想記などである。これらの資料から本研究課題に関連する掲載記事の抽出・整理作業を行った。
購入可能である資料については研究費を用いて購入したが、購入不可である資料については、所蔵する図書館や関連施設で調査にあたった。
9月上旬に1週間韓国国立中央図書館において、また2月には東京の国会図書館と在日本韓国YMCAで資料調査にあたった。在日本韓国YMCAにおいては主に崔承萬と当時の留学生に関する資料と情報を得た。
韓国では、崔承萬はキリスト教者・教育者として、南宮璧、廉想燮、呉相淳、卞榮魯は文学者として、評価や作品分析などがおこなわれ、ある程度の研究成果の蓄積がある。だが、かれらが日本と朝鮮をまたにかけてどのような活動をしていたのか、その実態と歴史的意義についてはまだ十分に明らかにされていない。
本研究課題では、朝鮮において文化活動を展開した柳宗悦をひとつの中心点としてとらえることで、日本と朝鮮との間での文化的活動・交流の実態を明らかにすることを目指しているが、平成19年度におこなった調査はその目的を達するうえで重要な基盤となるものと考える。
また、今後、この調査をもとにして、彼らが、当時どのような思想的背景のもとで、文化的な活動や交流を行っていたのかを近代日韓史の文脈の上で明らかにすることができると考える。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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