交付申請書の「研究実施計画」に書いたとおり、平成20年度は、ソウルの李在徹博士の個人蔵書を調査し、台湾で開催されたアジア児童文学大会で研究成果の一部を発表した。その他、論文として発表したものが3本、また、別途研究成果公開助成を受けながらこれまでの関連論文を書籍の形としてまとめた 1. ソウルの李在徹博士を訪問した際の調査項目は以下の通り。 (1)1920年代〜1945年までの重要児童雑誌(『少年』『〓(こども)』『〓(こどもの生活)』等)、重要資料の複写 (2)その他、『〓(赤いチョゴリ)』『〓(こども読本)』『〓(あたらしい星)』『半島少年』『少年世界』『〓(あたらしい友)』『〓(星の国)』『木馬』『少年世界』など稀少児童雑誌の複写 2.台湾での口頭発表 タイトル : 「近代児童図書における「昔話集」編纂の意味-近代日本人の朝鮮認識と昔話集」 第9回アジア児童文学大会、台湾・台東・国立台東大学、2008.7.28 3.発表論文は以下の通り。 (1)「金素雲の子ども観-朝鮮の「おさなごころ」と「民族」、『朝鮮童謡選』と郷土の子どもたちへの想い」白百合女子大学児童文化研究センター『白百合女子大学児童文化研究センター研究論文集XI』2008年3月 (2)「日本と韓国の鉄道唱歌」東京純心女子大学『東京純心女子大学紀要12号』2008年3月 (3)「韓国児童文学研究文献解題-2005年〜2007年」日本児童文学学会『児童文学研究41号』2008年9月 4.刊行書籍 『植民地朝鮮と児童文化』社会評論社、2008年12月
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