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2010 年度 実績報告書

サ変動詞の意味・用法の記述的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720103
研究機関群馬大学

研究代表者

小林 英樹  群馬大学, 教育学部, 准教授 (60312865)

キーワードサ変動詞 / 漢語 / 意味 / 用法
研究概要

(1)『日本語の研究』の展望(「語彙(理論・現代)」)を担当し、2008-2009年度の研究動向を把握することができた(和語動詞に比べて、漢語サ変動詞の研究が遅れていることが再確認できた)。
(2)運ぶことを表す漢語サ変動詞の分析に取りかかり、分析結果を小林英樹(2011)「漢語サ変動詞の意味・用法の記述的研究-「運搬(する)」、「運送(する)」などをめぐって-」(『語学と文学』47)としてまとめることができた。分析の結果、明らかになったのは、次のようなことである。「実用化は2040年ごうとされるが、宇宙空間に建造する発電設備は重量2万トンにもなるため、ロケットなどで何度も資材を運搬しなければならず、建造費用は2兆円以上とも試算される(毎日新聞2003年11月23日)」、「ロシア宇宙局管制センターによると、宇宙ステーション「ミール」が17日、科学実験器具や燃料などを輸送した貨物船「プログレスM39」とのドッキングに成功した(毎日新聞1998年5月18日)」が示すように、地球から宇宙に運搬することも輸送することもできる。「トロッコ電車は、黒部川の電源開発のため、作業員や資材を運搬するのが目的だったが、今では観光に重点が置かれる電車にさま変わり(毎日新聞1998年8月20日)」の「作業員」の移動距離が「それに加えてスカイマークは満席だと309人もの乗客をバスで輸送しなければならない(毎日新聞1998年9月22日)」の「乗客」の移動距離より長くても、不思議ではない。『類語大辞典』(講談社、2002)は、「「運搬」「運送」「輸送」の順で運ぶ規模が大きくなり、その距離も長くなることが多い」と述べているが、あくまで傾向と考えるべきだろう。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 漢語サ変動詞の意味・用法の記述的研究-「運搬(する)」、「運送(する)」などをめぐって-2011

    • 著者名/発表者名
      小林英樹
    • 雑誌名

      語学と文学

      巻: 47(印刷中)

  • [雑誌論文] 語彙(理論・現代)2010

    • 著者名/発表者名
      小林英樹
    • 雑誌名

      日本語の研究

      巻: 6-3 ページ: 43-50

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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