研究課題
若手研究(B)
本研究では声明譜を資料とし、日本語の音韻のうち不安定な存在だったとされる促音・撥音・長音が音楽譜のなかでどのように扱われているのかを確かめようとした。その結果、漢語声明においては、促音・撥音・長音の項に独立して節博士を割り当てられる例が多く、和語声明においても同一の傾向にあることが確かめられた。また、いくつかの証拠から、この傾向が音楽的な要因によるものでなく、言語的な要因によって現れるものであることを考察した。
すべて 2007
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島大国文 32号
ページ: 45-59