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2010 年度 実績報告書

日本語母語話者と日本語学習者の意見文におけるモダリティ使用

研究課題

研究課題/領域番号 19720119
研究機関東京外国語大学

研究代表者

伊集院 郁子  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (20436661)

キーワード作文データベース / 日本語母語話者 / 日本語学習者 / 意見文 / モダリティ
研究概要

本研究では、日本語母語話者と日本語学習者(台湾人学習者及び韓国人学習者)による日本語意見文の特徴を主にモダリティ表現(書き手の心的態度)の観点から分析し、アカデミックライティングにつながる作文指導の指針を示すこと、研究者が分析に有用できる作文のデータベースを整備し公開することを目的としている。最終年度に当たる平成22年度は、以下のように研究を進めた。
1データベースの最終整備と公開の準備
これまでMicrosoft Excelによるデータベースの作成を進めてきたが、汎用性を考慮し、個別の作文のPDFファイル及びテキストファイルもデータベースに追加することとした。並行して、これまでのデータに入力ミスがないか、再度チェックも行った。また、完成したデータベースを公開するためのホームページを立ち上げ、効果的なデータ公開の方法について検討した。
2データベースを用いた研究の遂行
昨年度に引き続き、データベースを利用して「譲歩構造」及び「『中級日本語』で導入するモダリティ表現」、「主張の述べ方」に関する分析を行い、研究成果を発表した。
この4年間で、日本語の意見文(日本134編、台湾57編、韓国55編)及びその母語訳を収集し、多くの研究者の利用に供することが可能な形で整備できたこと、作成したデータベースを用いて複数の観点から分析を行い、主に日本語学習者への文章表現指導に提言ができたことは、本研究の成果と言えるだろう。研究成果の蓄積という観点からも、分析結果の発表だけでなく、分析に利用したデータも併せて公開していくことが、当該分野の研究の発展にとって重要な貢献となりうると考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 文章表現指導の観点から『中級日本語』の文型を考える2011

    • 著者名/発表者名
      伊集院郁子
    • 雑誌名

      東京外国語大学留学生日本語教育センター論集

      巻: 第37号 ページ: 47-61

  • [雑誌論文] 意見文における譲歩構造の機能と位置-「確かに」を手がかりに-2010

    • 著者名/発表者名
      伊集院郁子
    • 雑誌名

      AJジャーナル

      巻: 第2号 ページ: 101-110

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本人大学生による意見文の構造的特徴2010

    • 著者名/発表者名
      伊集院郁子・高橋圭子
    • 学会等名
      日本語教育学会春季大会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2010-05-23
  • [備考]

    • URL

      http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/ijuin/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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