[目的] : 本研究は、日本語学習者を対象とした実験を通して、動詞活用の習得における項目学習(item-1earning)と規則の学習(rule-learning)の関係について考察し、効果的な日本語教育のあり方を検討することを目的とする。 [平成20年度の実績](3年間のプロジェクトの2年目) 1. 文法性判断テストの再分析と論文投稿 1-1. データの再分析 : 平成19年度にUWMLinguistic Symposiumにて口頭発表を実施した研究成果について、その際のコメントを踏まえてデータの再分析と改稿を行った。 1-2. 研究成果の発表 : 1-1で改稿を行った論文は、査読の上で論文集(平成21年度発行予定)への掲載を認められた。 2.動詞活用テストによるデータ収集と分析 2-1. 先行研究のまとめとテストの作成 : 先行研究の知見をまとめ、それに基づき、動詞活用テストの作成を行った。その際には、日本語母語話者の協力を得て、パイロット調査を実施した。 2-2. 調査の実施 : 日本国内の日本語学習者(母語は中国語、モンゴル語、韓国語)と中国内モンゴルの学習者(母語は中国語、モンゴル語)を対象に、動詞活用テストを実施した。 2-3. データの分析 : モンゴル語、中国語母語話者の協力を得て、収集データの分析を行った。 2-4. 研究成果の発表 : 国内の学習者を対象とした調査結果を論文にまとめ、ジャーナルへの投稿を行った。中国で行った調査結果については、平成21年度に口頭発表を行う予定である。
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