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2008 年度 実績報告書

英語語彙力における意味・音韻知識の関係性解明と両者の統合を促す学習システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19720135
研究機関神戸大学

研究代表者

石川 慎一郎  神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (90320994)

キーワード語彙理解 / 語彙習得 / コーパス言語学 / 脳賦活データ
研究概要

研究目的
英語習得における英語語彙力の重要性は広く認識されているが, 「語彙力とは何か」という問いにはいまだ明確な回答が存在しない。本研究では, 語彙力の構成要因を, 意味理解力・音韻理解力・統語理解力の3つととらえ, それぞれの能力の相互の開係性を明らかにすることをめざす。具体的には, 学習<処理<アウトプットという各局面における3能力の位置づけを, 1)学習スタイルアンケート, 2)言語実験, 3)語彙テスト実験を通して明らかにする。あわせて, 学習者の言語産出データを収集し, これらにより, 日本人学習者に特化した語彙学習システムの基本デザインの開発を行う。
研究成果
当該年度においては, (1)アンケートデータの収集, (2)反応速度データの収集, (3)脳賦活実験データの収集, (4)学習者言語産出データの収集を行った。このうち, (1)と(4)についてはCEBAUSというコーパスとしてデータをまとめ, 一般公開の準備を行った。(2)と(3)については必要なデータを取得の上, 分析を行い, 研究論文として発表した。
研究の意義
従来, 教育現場であまり重視されていなかった音韻理解と意味理解の乖離の問題について, 実証的データによって解明を行った点に研究上の意義があると思われる。また, 学習者の様々な態度要因と彼らの言語産出の関係を研究する基礎資料となる学習者コーパスの構築が完了し, 公開準備を行っていることも, 言語教育・研究の点で意義があるものと判断する。本研究の成果は言語教育における音韻の扱いについて再考を迫るものであり, 最終年度のとりまとめを経て具体的な提言を行っていきたい。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 学習者による英語語彙の反義性およびコロケーション性判断-L2習熟度と判断時間の関係-2009

    • 著者名/発表者名
      石川慎一郎
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会紀要 38

      ページ: 55-62

  • [雑誌論文] 因子分析における因子抽出法の選択-日本人英語学習者の語彙学習方略データを利用して-2009

    • 著者名/発表者名
      石川慎一郎
    • 雑誌名

      統計数理研究所共同研究レポート 232

      ページ: 25-38

  • [雑誌論文] 因子分析(3変数1因子モデル)を用いたFROWNコーパスにおける頻度副詞の共通性と独自性の検討2009

    • 著者名/発表者名
      石川慎一郎
    • 雑誌名

      統計数理研究所共同研究レポート 232

      ページ: 119-127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本語基本語研究における非統制型・統制型・媒介型Web as Corpusの可能性-言語コーパスにおける基本語頻度の安定性について-2009

    • 著者名/発表者名
      石川慎一郎
    • 雑誌名

      国立国語研究所口本語書き言葉均衡コーパスBCCWJ2008モニター版サテライトセッション予稿集

      ページ: 29-38

  • [雑誌論文] Motivation, attitude, and experience : A Quantitative Study of the Relation between Learner Characteristics and L2 Performance2008

    • 著者名/発表者名
      S. Ishikawa
    • 雑誌名

      Proceedings of CLIE-2008, 1st International Conference on Linguistic and Intercultural Education

      ページ: 399-414

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Proficiency and speech vocabulary : A study on the NICT-JLE Corpus2008

    • 著者名/発表者名
      S. Ishikawa
    • 雑誌名

      Studies in Language and Text Analysis (University of Strathclyde Publishing)

      ページ: 11-20

    • 査読あり
  • [学会発表] Motivation, attitude, and experience : A Quantitative Study of the Relation between Learner Characteristics and L2 Performance2008

    • 著者名/発表者名
      S. Ishikawa
    • 学会等名
      CLIE-2008, 1st International Conference on Linguistic and Intercultural Education
    • 発表場所
      ルーマニア, アルバユリア
    • 年月日
      2008-11-27
  • [図書] 英語コーパスと言語教育 : データとしてのテクスト2008

    • 著者名/発表者名
      石川慎一郎
    • 総ページ数
      265
    • 出版者
      大修館書店
  • [備考]

    • URL

      http://www11.ocn.ne.jp/~iskwshin/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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