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2008 年度 実績報告書

否定的なフィードバックメカニズムとアウトプット仮説の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720144
研究機関早稲田大学

研究代表者

CHRIS Sheppard  早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (60350386)

キーワード第二言語習得理論 / アウトプット仮説 / 否定的フィードバック / 気づき / リキャスト / 言語学習 / 再生刺激法 / 英語教育
研究概要

Swain(1993)のアウトプット仮説では, 言語学習において「話したいことが話せない」場合や「話していることが正しいかどうかわからない」というギャップを感じる時に学習に結びつくという仮説を立てている。このプロジェクトは, 学習者がこの「ギャップの意識」や「正しいかどうか自分なりに仮説を立てて試す(以下, 仮説テスト)」という過程を経て, 暗示的なフィードバック(リキャスト)を受けた場合に効果があると仮説を立て, 検証することを目的としている。この仮説を検証するために, 平成20年度は次のような実験を行った。
平成19年度の調査対象者に加え、日本の大学生21名を集め, 次の3つのグループに分けた。(1)タスクにより「ギャップの意識」「仮説テスト」があった場合にリキャストを行うグループ(9名)(2)タスクにより「ギャップの意識」「仮説テスト」があった場合に, その内容とは関係のないリキャストを行うグループ(7名)(3)タスクにより「ギャップの意識」「仮説テスト」があった場合にリキャストを行わないグループ(5名)であった。
このデータを次のように分析した。音声データ及び映像データをコンピュータに取り込み, インタビュー内容とタスクABの文字起こしをした。再生刺激法で「ギャップの意識」「仮説テスト」が(確認された)項目を数え, さらにリキャスト(の内容)を記録した(グループ(1)(2)のみ)。次に発音タスクA2回目と3回目のアウトプットにリキャストの影響が現れているかを確認した。
(以上のデータをもとに)SPSSにより(分散)分析を行った(ところ, 次のような結果が得られた)。グループ(1)は, グループ(2)より有意に大きかった。
つまり, 「ギャップの意識」「仮説テスト」があった場合にアウトプットが有効に働くことが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Noticing the gap, hypothesis testing, and the uptake of subsequent feedback2008

    • 著者名/発表者名
      Chris Sheppard
    • 学会等名
      Second Language Research Forum 2008
    • 発表場所
      University of Hawai'i at Manoa
    • 年月日
      2008-10-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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