本研究では二つの目標を設定した。一つ目の目標は、英語中級レベルの日本人大学生と英語母語話者を対象とした、マルチモーダル音声対話データベースを構築することである。二つ目の目標は、共同注意の観点から、英語学習者と英語母語話者の発話におけるグラウンディングの成立過程と言語使用について比較を行うことである。この目標を達成するために、Caletta et al.(1995)で提案されているCONVERSATIONAL MOVESを利用して、対話構造のアノテーションを行い、視覚情報の有無とグラウンディング確立の関係を記述した。
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