本研究では、公立高等学校入試のリスニング・テストのタスクのうち(1)英文の放送回数と(2)質問文・選択肢の事前提示があるかないかの2観点から実験を行い、考察した。実験の結果、英文の繰返しは成績解釈に影響を与えないとの結果と、与えるとの結果が導き出された。また、質問文・選択肢の事前提示があるかないかに関しては成績解釈を左右する主要要因とはならないと結論づけられた。研究期間内に行った実験からは矛盾する結果が導き出されてしまい、研究成果として一般化できる結論を導くには至っていない。従って、今後は被験者層を広げること、タスクの詳細を更に細分化させることでより客観的な結論を導き出したい。
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