17世紀オランダに普及した日本情報の総合的研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19720157
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 史学一般
• 研究機関: 国際日本文化研究センター
• 研究代表者: クレインス フレデリック 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (90370139)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 日本関係欧文図書 / 日本観 / 東西文化交流史 / 17世紀オランダ / 江戸時代

研究概要

本研究では、17世紀オランダで日本についてどのような情報がどのような経路で伝わり、その情報がどのように普及・利用・理解されたかを総合的に調査・分析した。その結果、次の特徴があることを示した。
(1) 17世紀オランダを中心に日本について質の高い最新情報がヨーロッパに発信された。
(2) この日本情報の伝達媒体として東インド会社文書が重要な役割を果たした。
(3) 17世紀オランダでは日本に対する関心が強く、日本文化に対する親近感があった。

研究成果

• [雑誌論文] ポンペの日本史観 (2009)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 雑誌名: 日本研究 40巻 ページ: 319-356
  • 査読あり
• [雑誌論文] オランダ商館型日本観と鎖国 (2009)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 雑誌名: 旅と日本発見 ページ: 197-207
• [雑誌論文] 日文研所蔵日本関係欧文図書コレクションの特徴と意義 (2008)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 雑誌名: 日文研 41巻 ページ: 69-71
• [雑誌論文] 十七世紀バタヴィアからの日本情報-スハウテン『東インド紀行』における日本関係記述 (2007)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 雑誌名: 日本研究 35巻 ページ: 275-310
• [学会発表] 17世紀ヨーロッパにおける日本情報の伝達媒体としての東インド会社文書 (2010)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 学会等名: 海外研究交流シンポジウム「出島文書と徳川時代」
  • 発表場所: 国際日本文化研究センター(京都)
  • 年月日: 2010-03-20
• [学会発表] William Adams in Japan (2009)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 学会等名: 海外研究交流シンポジウム「他者になること-東西文化の変容の体験と物語」
  • 発表場所: 国際日本文化研究センター(京都)
  • 年月日: 2009-06-03
• [学会発表] 西洋人の見た日本 (2008)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 学会等名: 一般公開講演会
  • 発表場所: 国際日本文化研究センター(京都)
  • 年月日: 2008-10-30
• [学会発表] 国際日本文化研究センター所蔵日本関係欧文図書コレクションについて (2008)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 学会等名: The 19th Annual Conference of the European Association of Japan Resource Specialists
  • 発表場所: リスボン
  • 年月日: 2008-09-17
• [図書] 17世紀オランダ人が見た日本 (2010)
  • 著者名/発表者名: クレインス、フレデリック
  • 総ページ数: 200
  • 出版者: 臨川書店