• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

戦後における「母」の表象に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720164
研究機関信州大学

研究代表者

大串 潤児  信州大学, 人文学部, 准教授 (90324219)

キーワード日本史 / 社会教育史 / 大衆文化史 / 生活記録運動 / 「母の歴史」 / 社会運動(母親運動)
研究概要

2009年度に得られた研究成果は以下の通りである。
1. 岩手県における生活記録運動の文集整理および関連史料の収集。1960-2000年代まで継続した岩手県における生活記録運動のなかで特徴的な作品集(文集)を発掘・収集、関係者からの取材を行うことが出来た。具体的には、金ヶ崎町婦人団体連絡協議会『働く婦人の文集』および生活をつづる会編『働く母』(途中、『おんな』と改題)であり、岩手県南・県北を代表する作品である。同時に『働く母』は、「母」というタイトル=表象を全面に出した作品集であり、歴史教育とは異なった「母の歴史」を分析する上で貴重なものとなった。
2. 08・09年度に引き続き岩手県・千葉県・長野県・山梨県・北海道・愛知県・愛媛県などの地域母親運動の記録を収集することが出来た。50年史が発刊されている都道府県は網羅的に収集することが出来、全国大会の記録をふくめ特に長野県を中心に目録化を進めている。
3. 歴史教育・社会教育分野における「母の歴史」関連文献のより一層充実した収集を行うことが出来た。
以上を通じ、地域における社会運動・社会教育・歴史教育(=「母の歴史」、生活記録)について農村部・山村部にわって基礎的な史料を収集することが出来た。大衆文化分野については予期した成果は得られなかった。これらの一部は、1950年代地域史の共同研究の成果に反映させ(2009年度研究成果・図書)、岩手県については研究成果を論考として発表の予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 1950年代と地域社会2009

    • 著者名/発表者名
      森武麿編
    • 総ページ数
      195-226, 319-354
    • 出版者
      現代史料出版

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi