植民地朝鮮の地方自治機構に参加した在朝日本人名望家の人的構成について通時・共時的に検討して、地域エリート層の存在様態を究明する一方、彼等の集団行動の内容を中心として、植民地社会の中央/地方政治における統治権力、そして朝鮮人社会との間で繰り広げられた対立/協力の政治的動学の究明を試みた。期間中の研究成果を基に、国内・国外で数件の口頭報告を行った。未だ活字化されてない部分については、順次発表していく予定である。また、本研究の産物として、約1万件にいたる植民地朝鮮社会における有力者の人物情報データを集積した。今後、同データの追加・補完を行い、植民地朝鮮の人物情報データベースを構築することを企画している。
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