研究課題
若手研究(B)
考古学の成果を取り入れつつ文書史料を再検討した結果、10世紀以降に顕著な都市的発展に伴い、都市ウスターと周辺農村との経済的ネットワークが形成されていく様を浮び上がらせることができた。また、9世紀頃から現れる新たな文書実践に注目したところ、地縁や友情など多様な契機で結ばれた人的結合関係が重要な社会的機能を果たしたことが判明した。以上の作業を通じて、中世初期を封建制・荘園制の形成期とする従来の見方に対し、モノや人の結びつきが創り出す動態的で立体的な社会像を、「地域」として理解する必要性を提唱した。
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愛媛大学教育学部紀要 57巻
ページ: 213-225
西洋史学論集 45巻
ページ: 43-59