研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、日系アメリカ人に対するアメリカ連邦政府の言論統制、とくに第2次世界大戦中に日系人が強制収容された後の「収容施設内」での言論統制の実態を明らかにすることである。より具体的には、日系人の立ち退き・収容に直接関わったアメリカ政府機関の内部文書などを網羅的に調査し、かつ日系人存命者のインタビューも加えて、外部社会から隔離された収容施設内でいかなる新聞・雑誌等が作られ、当局がいかにそれら媒体をコントロールしようとしていたのかを、歴史実証的に明らかにする。当初の2年間は、いくつかの未見の先行研究を集め、収容施設内の新聞・雑誌に関する既存の知見や学説のレビューを万全にすると同時に、最新の研究動向のキャッチアップをする計画であった。また、収容を受けた日系人に関わる一次史料をアメリカ西海岸の文書館等で発掘・収集し、存命している日系人へのインタビューも実施するつもりであった。後半の2年間は、連邦政府当局の史料収集を本格化させ、随時、研究成果を論文にまとめ日米の学会(誌)で発表し、最終目標として本格的な単著を出版する計画であった。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (2件) 備考 (4件)
jica横浜海外移住資料館研究紀要 第3号
ページ: 15-36
メディア史研究 第24号
ページ: 61-92
Journalism History Vol.33,No.1
ページ: 14-23
http://www.discovernikkei.org