本研究の目的は、ベトナムの原始から近世にかけての遺跡・遺物の情報を集成したベトナム考古学データベースの構築にある。ベトナムは古くから東西交易の要衝として中国や日本、西方地域などの東西の文物が流入し、アジア各地の文化要素を取り込んできた。ベトナムの考古資料の研究は、ベトナム一国の研究に留まらず、アジア全体の文化現象の解明に寄与するものである。 (1) 本研究では、これまでに確認されているベトナムの考古遺跡に関する資料を収集し、文献リストや遺物・遺跡に関する基本的な情報をデータベース化する。 (2) さらに、各遺跡の位置情報や映像、関連史料や歴史資料などをデジタル化し、データベースと統合することで、ベトナム調査・研究の足がかりとなるベトナム考古学データベースを構築する。
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