• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

戦時期から復興期にかけての日本の大都市圏の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19720217
研究機関埼玉大学

研究代表者

谷 謙二  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40323381)

キーワード大都市圏 / 通勤流動 / 地理学
研究概要

本年度には、東京大都市圏・大阪大都市圏・名古屋大都市圏に関して、戦時期から復興期にかけての通勤流動と人口分布の変化を明らかにし、その前後の期間との変化を明らかにすることを目的とした。使用する資料として、まず通勤流動については、戦前期では1930年国勢調査、戦後では1955年国勢調査を使用した。1930年と55年の間には、国勢調査では通勤移動に関する調査は行われていない。そこで、大阪市の1941年の調査、堺市の1944年の調査など自治体が独自に行った調査を収集し、この大都市圏研究において空白とされてきた対象時期の通勤流動の実態を明らかにしようと試みた。さらに比較のために戦後の国勢調査による通勤流動も分析した。
これらの分析の結果を要約すると、東京大都市圏の人口増減を調べると、戦前と戦後にかなりの断絶が見られ、疎開による郊外での人口増加が顕著に見られ、東京都区部の人口が戦前波に回復した1955年には、郊外の人口は戦前の人口を大きく上回っていた。
さらに、1930年と1955年の国勢調査による東京都区部、大阪市、名古屋市の各中心市への通勤圏(1930年は通勤・通学圏)を比較した。その結果、1930年から55年にかけての拡大が顕著であり、1955年以降の拡大よりも顕著であった。この点から、現代の日本の大都市圏の形成過程において、戦時期から復興期にかけての拡大が非常に重要であると言える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 人口移動と通勤流動から見た三大都市圏の変化-大正期から現在まで-2007

    • 著者名/発表者名
      谷 謙二
    • 雑誌名

      日本都市社会学会年報 25

      ページ: 23-36

  • [学会発表] 'Transformation of Tokyo Metropolitan Maps since 19102007

    • 著者名/発表者名
      Kenji TAMI
    • 学会等名
      Historical Maps and GIS
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2007-08-27
  • [図書] 森田武教授退官記念論文集 近世・近代日本社会の展開と社会諸科学の現在2007

    • 著者名/発表者名
      森田武教授退官記念会編
    • 総ページ数
      525-543
    • 出版者
      新泉社

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi