• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

沖縄における戦争慰霊碑と慰霊祭の地域的特徴の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19720218
研究機関京都府立大学

研究代表者

上杉 和央  京都府立大学, 文学部, 講師 (70379030)

キーワード慰霊碑 / 慰霊祭 / 沖縄 / 同窓会
研究概要

平成21年度は、(1)2009年6月20日~25日に与那原町・沖縄市・嘉手納町・伊江村の慰霊碑調査と白梅同窓会慰霊祭(糸満市)の調査、(2)10月22日~25日にずゐせん同窓会、梯梧同窓会、ふじ同窓会への慰霊祭についての聞き取り調査、および(3)2010年2月7~9日に渡嘉敷島の慰霊碑調査と白梅同窓会への聞き取り調査、という合計3回の現地調査を実施した。それと同時に戦後地方紙である『琉球新報』・『沖縄タイムス』より、慰霊碑・慰霊祭の記事を抜粋・収集する作業を行い、データベース化した。年度当初に予定した調査についてはすべて実施することができ、さらに新聞資料収集については、予想以上に収集することができた。聞き取り調査、新聞資料データベースともに、既存の研究ではまったくなされていない事項であり、本研究で得られた資料・データは大変貴重かつ重要である。
また、これまでの研究成果をふまえ、「記憶のコンタクト・ゾーン-沖縄戦の「慰霊空間の中心」整備をめぐる地域の動向-」(洛北史学11、2009)、「Monumental landscape」(KINDA Akihiro ed.A Landscape History of Japan, Kyoto University Press、2010)の2論文を公刊した。前者は糸満市において琉球政府等によって慰霊空間が整備されていくなかで地域住民がどのようなリアクションをしたのかを論じたもの、後者は日本のモニュメント全体を概観する中で沖縄の戦争慰霊碑がどのような位置づけにあるのかを示したものである。とりわけ後者は英語で公刊されたものであり、本研究の成果を日本のみならず、国際的に示すものとして重要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 記憶のコンタクト・ゾーン-沖縄戦の「慰霊空間の中心」整備をめぐる地域の動向-2009

    • 著者名/発表者名
      上杉和央
    • 雑誌名

      洛北史学 11

      ページ: 47-72

    • 査読あり
  • [図書] A Landscape History of Japan2010

    • 著者名/発表者名
      Kinda Akihiro ed.
    • 総ページ数
      243-263
    • 出版者
      Kyoto University Press

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi