研究概要 |
2008年度も前年度に引きづき、以下の三点を中心とした調査・研究活動を行った。 (1) に関してはアジア太平洋地域、特に東南アジア島嶼部やオセアニアにおける資源利用と人口移動の相互関係に関する文献資料の収集を行った。特に近年、太平洋地域における中華人民共和国の企業や起業家による天然資源の開発に関してはいくつかの報告書や研究論文が刊行されているため、それらを参照することにより、パプアニューギニアにおけるマレーシア華人をより大規模なアジア太平洋地域におけるトランスナショナルな資源開発と人口移動の脈絡の中に位置づける作業を行った。 (2) に関しては、2008年7月から8月にかけてマレーシアのサバ州およびサラワク州を訪問し、サバ州の首都コタキナバルおよびサラワク州の都市シブにおける華人コミュニティと現地住民コミュニティを対象とした現地調査を行った。特にシブでは福州系華人のファミリーヒストリーの収集を行つた。 (3) に関しては、2008年7月にマレーシア、コタキナバルにて開催されたBiennial Conferences of Borneo Research Council 9^<th>および2008年12月に香港で開催されたInternational Conference on"Globalization : Culture, Institutions and Socioeconomics"(organized by The Chinese University of Hong Kong and Washington University in St. Louis)にて研究発表を行い、研究成果を国際的な場で公表した。
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