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2009 年度 自己評価報告書

義務付け訴訟と取消訴訟の関係:行政と裁判の適切な役割分担を踏まえた解釈論・立法論

研究課題

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研究課題/領域番号 19730021
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 公法学
研究機関神戸大学

研究代表者

興津 征雄  神戸大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (10403213)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード行政救済法
研究概要

(1) 本研究は,2004年の行政事件訴訟法改正(平成16年法律84号による)で新たに法定された訴訟類型のうち,義務付け訴訟に着目して,その抗告訴訟および行政訴訟全体における位置づけを,従来抗告訴訟の中心的地位を占めてきた取消訴訟との対比において明らかにしようとするものである。
(2) 義務付け訴訟および取消訴訟の体系的位置関係を把握するために,両訴訟の対象および性質を明らかにしておく必要がある。具体的には,義務付け訴訟の法的性質および訴訟物,裁判の基準時,判決の効力等が,取消訴訟について従来蓄積されてきた議論を踏まえながら明らかにされる。
(3) 次に,行政手続と訴訟手続の機能分担に関して,行政活動の裁判的コントロールの範囲が問題とされる。すなわち,裁判所の審査は行政庁が行為時に提示した処分の行為理由のみに及ぶか追加的に主張された理由にも及ぶか(理由の差替え),行政庁の実体的判断のみに及ぶか手続過程の適正性にも及ぶか(手続的瑕疵の効果),裁判所が自らの実体的判断を行政庁のそれに代置できるかそれとも判断過程の適正性の審査にとどまるか(裁量審査のあり方)等の諸論点が検討される。
(4) 以上の研究課題を,ドイツおよびフランスとの比較法研究および日本法の立法史研究に即して解明する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 越権訴訟の起源をめぐって-あるいはフランスにおける《司法》と《行政》の原像-2009

    • 著者名/発表者名
      興津征雄
    • 雑誌名

      日仏法学 第25号

      ページ: 80-120

  • [雑誌論文] 「公の施設」使用許可に関する仮の義務付け2009

    • 著者名/発表者名
      興津征雄
    • 雑誌名

      ジュリスト 第1376号

      ページ: 56-57

  • [雑誌論文] 独禁法九七条の過料に処さない決定の可否2009

    • 著者名/発表者名
      興津征雄
    • 雑誌名

      民商法雑誌 第139巻4=5号

      ページ: 537-546

  • [雑誌論文] 学界展望<フランス法>Gregoire BIGOT et Marc BOUVET (sous la direction de), Regards sur l'histoire de la justice administrative2008

    • 著者名/発表者名
      興津征雄
    • 雑誌名

      国家学会雑誌 第121巻11=12号

      ページ: 1287-292

  • [雑誌論文] 退去強制手続における法務大臣の裁決と裁決書不作成の瑕疵2007

    • 著者名/発表者名
      興津征雄
    • 雑誌名

      自治研究 第83巻10号

      ページ: 123-147

  • [学会発表] 越権訴訟の起源をめぐる近年の研究動向-あるいはフランスにおける《司法》と《行政》の原像-2008

    • 著者名/発表者名
      興津征雄
    • 学会等名
      日仏法学会
    • 発表場所
      学士会分館
    • 年月日
      2008-02-16

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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