ハイテク産業は、不確実性の存在、ネットワーク効果の存在、イノベーションの重要性などで特徴づけることができる。このようなハイテク産業における競争者排除行為とは、伝統的なレベレッジのほか、ダイナミックなレベレッジ(デフェンシブ・レベレッジ)、サボタージュ(規制の潜脱・バクスターロー問題)である。米国、EUともに規制の失敗(false positive/negative)を危惧した規制基準を模索している。競争者保護に傾斜していると言われていたEU において、「同等に効率的な競争者」基準(費用基準)の採用が検討されことは極めて興味深い現象である。
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