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2007 年度 実績報告書

政党支持の総合的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19730104
研究機関東京大学

研究代表者

谷口 将紀  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 准教授 (60251435)

キーワード政党支持 / 世論調査 / インターネット調査 / 傾向スコア
研究概要

申請時の研究計画どおり、平成19年度においては各研究項目に関する先行研究を渉猟するとともに、第1回のインターネット世論調査を実施した。
インターネット調査の目的は、政党支持の計測法に関する試行とインターネット調査に基づくデータを分析時に補正するために必要な情報を得ることにあった。このうち後者に関して、インターネット調査と郵送法による調査の調査票をすべて揃える手法により、以下の知見が得られた。
第一に、ウエイト等による補正をしなくても郵送調査とインターネット調査結果がほぼ一致する質問項目と、両者が乖離する項目がある。
第二に、郵送調査とインターネット調査の結果が乖離している場合でも、サンプルにウエイト付けすることによって一定程度の補正が可能である。本調査の採用した補正方法はシンプルなものであったが、さらに洗練された手法を用いたり、実験調査の積み重ねを通じてより適切な共変量を選択することによって、補正効果の向上が見込める。
第三に、支持政党や投票政党など、選挙時の世論調査を行う研究者にとって関心の高い質問項目の分布を補正するためには、社会的属性やメディア行動に限らず、政治的心理に関する変数(共変量)をウエイト算出に投入した方が良い。換言すれば、各調査モードに回答する確率(例えばインターネット調査に対する回答確率)の推定に役立つ変数だけでなく、最終的に関心がある変数(例えば支持政党や投票行動)の推定にも役立つ変数-因果関係のじょうごの出口に近い変数-を投入した方が、より補正効果が高い。但し、これは補正後の分析可能性を限定する問題点もある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] インターネット調査の可能性-東京大学・朝日新聞社共同世論調査との比較-2008

    • 著者名/発表者名
      谷口将紀・谷口尚子
    • 雑誌名

      日本政治研究 5

      ページ: 222-233

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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