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2009 年度 実績報告書

政党支持の総合的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 19730104
研究機関東京大学

研究代表者

谷口 将紀  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (60251435)

キーワード日本政治 / 政党支持 / 世論調査 / 選挙
研究概要

平成21年度科学研究費補助金交付申請書に記載した研究実施計画の通り、(1) 日本における政党支持概念の歴史的形成過程の研究、(2) 現在の日本における政党支持概念の研究、(3) 各国における政党支持(政党帰属意識・近接政党)の投票行動に対する影響力の比較研究、の3点について研究を行った。
(1) については、当初に計画していた男子普選実施期よりも遡って、新聞や政党機関誌等に見られる明治初期からの「支持」概念の変遷を分析し、普選導入期に加えて日清・日露戦争や第一次世界大戦が「支持」概念の外延を広げる契機になっていることを発見した。本件については第1稿がまとまっているので、平成22年度において学会発表を行うなど、公刊に向けた具体的プロセスに入りたい。
(2) については、平成21年8月30日の衆議院議員総選挙時の世論調査データを利用して、有権者の政党支持概念理解に関する2本の論文を刊行した。その結果、有権者がイメージする政党支持の意味内容は実に多様であり、それは支持政党によっても特色が見られ、また従来のものに加えて長期的安定性を強調したもの、投票予定政党と解釈したものを併用して支持政党を計測すると、分布に大きな差が見られること等を明らかにすることができた。
(3) については、政党支持の規定要因に関する経済学的アプローチに基づく考え方について、CSESデータを用いて再検討を試みている。まだ研究成果を世に問う段階には至らないが、平成22年度においてさらに分析を進める予定である。
上記のほか、支持政党とメディアの関係についての英語論文がすでに査読をクリアしており、平成22年度中に刊行される予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 政党支持概念に関する一考察2010

    • 著者名/発表者名
      谷口将紀
    • 雑誌名

      選挙 63

      ページ: 5-11

  • [雑誌論文] 2009年総選挙--誰が自民党政権を終わらせたのか2009

    • 著者名/発表者名
      谷口将紀・上ノ原秀晃・境家史郎
    • 雑誌名

      世界 798

      ページ: 74-84

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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