本研究は、「環境政治(Environmental Politics)」という切り口から戦後日本の政治過程を捉え直すことを目標としている。また特に、従来の環境政治の研究がある時点の単一の事例を扱う傾向があったのに対して、本研究は、(1)セオドア.J.ロウィ(Theodore J.Lowi)の政策類型論をベースにした理論指向の比較事例研究を行おうとしている。その際には、(2)事例に関する時代性などをコントロールしつつ、(3)複数の事例に対して過程追跡(process tracing)を分厚く行うことを企図している。
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