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2008 年度 実績報告書

政策オプション選択と「知識の政治」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19730112
研究機関熊本大学

研究代表者

秋吉 貴雄  熊本大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (50332862)

キーワード知識の政治 / 政策知識 / 政策オプション / 強制的圧力 / 規制改革
研究概要

本年度は、「知識の政治」という分析枠組みの検討を行った上で、わが国と英国の航空輸送産業における規制改革の政策過程に関する分析を行い、更に政策過程論へのインプリケーションを検討した。
航空規制改革過程に関しては、大きく、(1)競争政策への政策転換、(2)競争政策への政策転換後の政策展開、という2つの段階に区分し、分析を行った。まず、「政策知識」という観点から、個別政策内容を規定する政策理論について、競合可能性理論、インセンティブ規制理論、空港発着枠入札理論について検討した。そしてその政策知識に関して、わが国では、知識の推進者となった「認識コミュニティ」とその知識の「経路」の変容を分析し、英国に関しては、現地資料等をもとに、「強制的圧力」という観点から90年代のEUの動向及びその影響について分析した。更に、双方の事例の分析結果をもとに、(1)規制の状況、(2)競争促進の政策的枠組み、(3)規制機関の制度的位置付け、(4)規制機関と産業との関係、という点から比較分析を行い、政策オプションの選択に影響を及ぼす要因について考察し、政策知識と政策形成・変容との因果メカニズムへのインプリケーションを検討した。
研究成果の一部は『公共政策研究(日本公共政策学会年報)』に「知識と政策転換 : 第二次航空規制改革における「知識の政治」」として掲載された。また、日本公共政策学会で、「わが国における規制緩和の制度設計と政策パフォーマンス」として研究報告を行った。これらの成果報告によって、「知識の政治」という分析枠組みの有用性が広く認識されることとなったと思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 知識と政策転換 : 第二次航空規制改革における「知識の政治」2008

    • 著者名/発表者名
      秋吉貴雄
    • 雑誌名

      公共政策研究(日本公共政策学会年報) 8号

      ページ: 87-98

    • 査読あり
  • [学会発表] わが国における規制緩和の制度設計と政策パフォーマンス2008

    • 著者名/発表者名
      秋吉貴雄
    • 学会等名
      日本公共政策学会
    • 発表場所
      北九州市立大学
    • 年月日
      2008-06-15

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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