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2009 年度 実績報告書

地域統合体の拡大をめぐる言説・認識・政策:トルコの欧州連合加盟問題を事例として

研究課題

研究課題/領域番号 19730129
研究機関広島市立大学

研究代表者

東野 篤子  広島市立大学, 国際学部, 准教授 (60405488)

キーワードトルコ / ヨーロッパ / 欧州連合 / 拡大 / 地域 / 安全保障 / 規範 / デイスコース
研究概要

平成20年度は育児休業を取得し、本科研費に関する研究を1年間中断したため、本年度から再開した。本年度は、前年度の中断からキャッチアップすることを目的の一つとして、まず本研究の理論的側面について、安全保障面および規範面の主要な研究動向をレビューしたうえで、これらの研究を本科研費に関する研究にどのように適用することが可能なのかについて考察した。この成果は2本の学術論文として公表することができた(下記11.の[雑誌論文]第2件目および[図書]の第1件目を参照)。これをもって、本研究で用いる主要な理論的枠組に関しては、大方完成させることができた。また、研究中断中の平成20年度中にロシア・グルジア紛争が勃発したが、これがEUの対外関係全般およびトルコのEU加盟問題にどのような影響を与えたのかを検証した。これは論文と学会報告のかたちで公表することができた(下記11.の[雑誌論文]第1件目および[学会報告]を参照)。最後に、2007年以降のEU拡大プロセスの全般的な動きの中で、トルコの加盟問題をどのように位置づけることができるのかという、本研究の中核に関わる部分に関する成果を、共著の1章として公表することができた(下記11.の[図書]の第2件目を参照)。ロシア・グルジア紛争という、本研究開始時には予想もしなかった事態は生じたものの、これを本研究の大きな問題意識の中に取り込んで考察するという作業を行うにあたり、一定の成果を上げることは出来たと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ヨーロッパ統合研究への『安全保障研究のコペンハーゲン学派』の適用をめぐる一考察EU拡大を事例として2009

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 雑誌名

      法学研究 第82巻第5号

      ページ: 47-77

    • 査読あり
  • [雑誌論文] EUの対グルジア政策1990年代からグルジア紛争まで2009

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 雑誌名

      ロシア・ユーラシア経済 第920号

      ページ: 31-43

  • [学会発表] 'War on Georgia and the EU'2009

    • 著者名/発表者名
      Atsuko Higashino
    • 学会等名
      European Union Studies Association Biannual Conference
    • 発表場所
      Los Angeles, USA
    • 年月日
      2009-04-24
  • [図書] 地域統合とグローバル秩序のうち第3章「「規範的パワー」としてのEUをめぐる研究動向についての一考察」を担当2010

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 出版者
      信山社(現在印刷中)
  • [図書] 『地域統合とグローバル秩序』のうち第6章「第5次拡大実現以降のEU拡大プロセス(2007日2009年)」を担当2010

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 出版者
      信山社(現在印刷中)

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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