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2011 年度 実績報告書

地域統合体の拡大をめぐる言説・認識・政策:トルコの欧州連合加盟問題を事例として

研究課題

研究課題/領域番号 19730129
研究機関筑波大学

研究代表者

東野 篤子  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60405488)

キーワードEU / トルコ / ディスコース / 拡大 / 加盟 / 米国 / 欧州委員会
研究概要

本応募研究では、トルコの加盟問題をめぐるEU内部(加盟国政府およびEU諸機構の政治指導者)のディスコースと認識の変遷およびEU内部での政策決定過程(欧州委員会による対トルコ戦略形成過程、理事会などの場における意思決定過程)を分析し、本年はその最終年度となった。
本年度は、これまでの3年間に蓄積してきた方法論と資料を踏まえ、いったんEU拡大の全体像とそこにおけるトルコ加盟問題の位置づけを整理した(本報告書下記13.の「著書」の欄を参照)。そのうえで、とりわけEU内部のディスコースがどのように分類され、それらがどのように発展してきたのかを体系的にまとめた。とくに今年度に関しては、トルコに対するEUの「自己同一化/他者化」の揺らぎ、トルコのEU加盟推進/抑制のロジックの整理とその変遷、「西側としてのトルコ」ディスコースの推進アクターとしての米国の存在、などに重点を置いて研究を実施した(下記13.の「学会報告」の欄の1点目を参照)。
また、9月にベルギーのブリュッセルに出張し、欧州委員会における対トルコ政策担当者、およびEU・トルコ関係に関して目覚ましい研究実績を持つシンクタンクにおける研究者らに対し、集中的にインタビューを実施することができた。
さらに、(当面はEU拡大の対象外となっているものの、EUへの加盟希望が随時表明されてきた)ウクライナをはじめとした欧州近隣諸国政策およびイースタン・パートナーシップ政策の対象諸国との関係などについても、それがトルコのEU加盟問題に直接・間接にもたらす影響について考察した(下記13.の「論文」および「学会報告」の2点目を参照)。これらの研究成果は、あくまでもトルコのEU拡大プロセスに影響を与えうる諸要素の側面的検討を行ったものであり、欧州近隣諸国政策およびイースタン・パートナーシップ政策を主眼とした研究ではない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ウクライナのEU・NATO加盟問題2011

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 雑誌名

      法学研究

      巻: 第84巻第1号 ページ: 339-378

  • [学会発表] イースタン・パートナーシップ(EaP)対象諸国に対するEUの危機管理2011

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 学会等名
      国際安全保障学会研究大会 分科会II-(2)
    • 発表場所
      拓殖大学
    • 年月日
      2011-12-11
  • [学会発表] 「西側としてのトルコ」言説とEU加盟問題2011

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 学会等名
      日本国際政治学会2011年度研究大会分科会国際統合II
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2011-11-12
  • [図書] 「EUの拡大政策」森井裕一編『ヨーロッパの政治経済・入門』2012

    • 著者名/発表者名
      東野篤子
    • 総ページ数
      238-256
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2013-06-26  

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